森屋顧問が語った「彩来会の歴史と異業種交流会の在り方」について(平成23年12月8日)

  • 2011.12.8
  • 活動報告
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12月の定例会で森屋顧問が彩来会への思いを語って下さいました。原稿がご本人より寄せられましたので、ここに掲載します。

彩来会の歴史と異業種交流会の在り方

<歴史>

詳細はHPに載っていますので、詳しいことは省きますが、、イベントについてだけ申し上げますとH.8年6月の設立総会で48社で彩来会が誕生し、その後、H.13に5周年、H.16に8周年、H.18に10周年、そして今年が15周年とそれぞれ記念イベントを行いました。

全異連の中でも、節目々々に、これだけ大掛かりなイベントを開催した会はありません。

彩来会の15年の歴史の中で、一番の大きな出来事が、H.14.7にありました。それまで異業種交流会をバックアップしてくれていた日産火災から、損保ジャパンに変わって従来通りの援助が受けられるかどうか不透明であったからです。

その後、損保ジャパンの援助が従来通りと分かってからは、その心配はなくなりました。彩来会のバックに損保ジャパンがあるという事は、会にとって一つのステータスでもあり、会場を無料で借用できることは会の経費の面でとても助かっていますので、保険契約の切り替え、自動車購入の斡旋など出来うる限りの協力はしていただきたいと思います。

<事務局・世話人会体制>

事務局体制について申し上げますと、会社合併前までは、私が事務局長を受け持っていましたが、合併時の取り決めで、事務局長は損保ジャパンの社員が就任することになりましたが、社員の方も目一杯の仕事を抱えている状態では、彩来会にかける時間は取れない状態にありました。

そこで、彩来会としては運営を会社任せではなく、会員が主体になって行う自主運営を目指し、また私は事務局長代理として運営に協力することになって、現在に至っているわけです。

ご存知のように、会の運営は世話人会が中心となっていますので、世話人会はマンネリ化することなく、会員の要望に沿った新しい方向を目指す必要があります。その意味で全員が交代して世話人の役を経験してもらうことが大切です。会員全員がご自分の仕事を持っておられますので、忙しいというのは皆同じです。

<会員数>

設立時48社、合併前14年88社、現在68社。14年以降は60~70社で推移してきました。
現在最新の会員番号は222ですので、残存率は30%で、154社が退会されています。

退会された理由で、最も多いのが「本業多忙」、転勤になって後任者が興味を示さないとか、倒産もいくつかありました。ここで「本業多忙」について考えますと、彩来会への参加は本業の一部ではないのか、入会した時のビジネス拡大の意欲を無くしたのではないかと思われます。その原因を考えてみると、答えが出てきます。

<ギブアンドギブン>

彩来会の特徴として、3点が挙げられます。
①一業種一社で構成する ②人間関係の構築を図る  ③ギブアンドギブンの精神
この内③のギブアンドギブン=3ギブアンド1テイクと言い換えることが出来ますが、目先のテイクばかりに走ってギブを忘れてしまっているとどうなりますか?
自分のビジネスだけを主張し、全員がテイク、テイクばかりでは、会は成り立ちません

ギブとは、他の会員のビジネスに協力することですが、お金を出して買うことばかりではなく、ご自分の持っている情報とか人脈を紹介をすることもギブです。このギブが足りなく、結果、ビジネスにならず退会していった方が大勢いらっしゃいます。又、ギブしたいと思っても、相手の人が本当に信頼できる人か、自分の築き上げた人脈などの資源を壊されてしまわないか、と考えるでしょう。これは、逆に自分が信頼されていなければ、ギブは受けられないということになります。

「物を売る前に、自分を売れ」と言う人がいます。正に、人的コミュニケーション、信頼関係の構築がビジネスの基本であることを言っています。彩来会の定例会・懇親会は、人間関係を創る場、自分を知ってもらう場と考えて下さい。彩来会に入会しただけで、ビジネスが自然に転がりこんでくるーそんなことはありません。

<事務局・世話人会>

事務局・世話人の大きな役目は、会員の皆さんがお互いをより知り合う場=定例会・懇親会を設定するところにあります。懇親会が単なる飲み会と考えるのは、間違いです。より良い人間関係を構築し、信頼関係を深めることが、出来れば、他の67社の会員は、自分の会社の無給の営業社員となってビジネスの拡大に貢献することでしょう。

以上、分かりにくい点もあったとは思いますが、彩来会は外の異業種交流会とは違うという事をご理解いただいてこれからの彩来会の交流、発展に繋げていただきますようお願い致します。

平成23年12月8日          顧問 森屋公雄